本当に調整機構？

ベッド傾斜の調整方法のマニュアルが公開されたBS CUBEですが、調整方法として本体下面に見えているネジを弄って調整するように指示されているのですが、本当に調整機構としてのネジなんでしょうかね？

現物は手元にないのでネット上にある画像からの判断となります(間違ってるかもしれないですが、調整部と言われている部位のスペース的な事を考えるとあながち間違っているとも思えませんけど)

問題の個所を簡単に模式化するとこんなイメージですね


射出成型の樹脂部品で作られている関係で、安く金型を作っていると思われるので単純金型を使い抜き方向は一方向だけにしたものとした都合(一体成型だと横スライドを追加する必要となるので金型のコストアップになります)でシャフトの両端を保持する部品は底面の部品とは別部品として作られてネジで下面より固定されていると思われます(シャフト保持部品がU溝に変更されたのは丸穴だと樹脂部品の成型精度がそれなりに必要となるので誤差吸収させるための措置と思われます)

で、何が言いたいかというと、単にガイドシャフトを保持している部品を固定しているネジの締め付けを弄っても一時的にベッドの傾きが多少改善しても保持部品本来の位置からはズレた位置になっているだけで、緩めていればガタが増えるだけ、増し締めしてしまったら樹脂部品が本来より歪むだけなので、何の改善にもなっていない可能性が高いという事です。(なので、調整したつもりでも実際は殆ど変化が出ない可能性もありますね)

ということでベッドの傾斜を修正するなら一部の人が行っているようなベッドプレートの下にテープなどをシムの代わりとして使用し傾斜を改善するしかない様に見えます。


あと一部のユーザーで黒い粉が落ちている人が居ますが、高確率であれはＸ軸のタイミングベルトが削られたカスですね。アイドラが普通のベアリングの端に平ワッシャを当てただけの構造になっているので樹脂部品の歪み若しくはアイドラのベアリングを固定しているネジが斜めに取り付けられているなどによってタイミングベルトが平ワッシャと擦れて少しずつ削れているだけと思います。


まあ初期不良の範囲と思われるのでクレームした方が良い案件と思いますけど...
(ジャパニーズクオリティを売りにしてるんですからね^-^;)

17/09/22追記
ベッド下のガイドシャフト保持部の写真が見つかったのでその部分の切り取りです。

上記で予想した通り、横に赤で書いたような部品が筐体底に取り付けられているだけで調整機構は存在していないですね。
仮にこの部分で調整したいのであればシャフト保持部品と筐体底部品の間にシムを入れて調整するしかないですね。
この部品の固定ネジを緩めた状態で使用したらベッド移動時にシャフトの固定が不安定になってワークが歪むだけででしょうね(しかも固定ネジを緩めた状態で連続稼働したらネジ穴が痛んでくる可能性もあるという...^-^;)

仕入れ元の中国メーカーに相談もせず、何も判ってない人が調整ネジと勘違いしてマニュアル作って公開しちゃったんでしょうか...今頃、後悔してたりして？

少し追記
公開されている調整マニュアルでＺ軸の原点調整の所で
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調節ネジは1mm 前後の調節を⽬的としています。
回しすぎるとノズルと造形テーブルが接触してしまい、
故障の原因となりますので、ご注意ください。
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と書いちゃってるんですけど、元々が調整を殆どしないで使えると宣伝しクイックマニュアル上には調整の事を記載して無い(ハードの調整マニュアルは2NDロットの出荷じまでには無かったですしね)のにノズルとテーブルが接触すると故障の原因となるのであれば、そういった状態で出荷された本体は全て初期不良じゃないんでしょうかね？本来であれば販売時の宣伝方法を考えると長期使用でクリアランスの再調整が必要になった場合の対処方法じゃないんでしょうか？


折角なのでタグとして追記
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