BIQU MAGICIAN ノズル交換などについて

個人的に低価格機の中では、お勧めなBIQU MAGICIANですが(Aliexpressなら送料入れて$200USD程度なので)予備ノズルが付いているけど説明書には交換方法の記載が無いので初めて3Dプリンタを使用する人には判りにくいと思われるので、少し記載します。

ノズル部分を模式図でテキトウに書くとこの様な作りになっています。
発熱部となるヒートブロック内部でノズルとバレルのネジが接触する状態となっていてヒートブロックと共に固定されています。
ノズル交換時はノズルをスパナ若しくはペンチ等で回転させて外すのですが、樹脂漏れが起こらない様に過熱状態で増し締めされて取り付けられている為、基本的にノズルを過熱状態としてからノズルを回す必要が有ります。

ヒートシンクを含むノズルのユニット(ホットエンド)自体は上部の溝で上下方向の固定のみされていて回転方向の保持はされていませんので、ノズルを回転させるとホットエンド自体が回転してしまいヒートブロックと外す事が難しいので、ノズルを回転させる際はヒートブロックをペンチ等で回転しない様に固定した状態で行う必要が有ります。

交換作業をし易くする為、フィラメントホルダーを本体から取り外して本体を上下反対に置きます。この際、押し出し機(エクストルーダ)のアームが本体上面より出っ張っていますので、この出っ張りを回避出来る物の上に置いて行ってください。

ヘッド部の付いているエフェクタは上昇端(ベッドから離れている側)へ寄せてからノズルの加温(200℃程度)を行い十分に過熱出来たら電源を切り(安全の為です)火傷などに注意しながら先ずヒートブロックをペンチなどで把握して(ケーブルを損傷させない様に注意してください)ノズルを回転(反時計回り)させて取り外します(固い場合が有るので注意しながら回してください)

ノズルが取り外せたら新しいノズルをヒートブロックへ取り付けるのですが、ヒートブロック内のバレル先端部の外周側に樹脂の付着が無いか確認して、付着が有る場合は取り除いてください(樹脂漏れの原因となる場合が有ります)

樹脂の付着が無ければ新しいノズルをヒートブロックへねじ込んで取り付けます(この段階では非加熱状態)

ノズルを過熱すると熱膨張などによりノズルとバレルの接触面が開き樹脂漏れする可能性が有りますので、この状態でノズルを加温(200℃程度)してから取り外した時と同様にヒートブロックをペンチなどで把握した状態でノズルを増し締め(時計回り)を行って交換は終了となります。

ノズル交換後は、念のために水平だし及びZの高さ調整を行ってください。

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ガイドチューブの取り外し方法
MAGICIANのチューブ継手は、ヘッド側については一般的なワンタッチ継手が使用されていますのでチューブを抜く際はチューブの差してある周囲にあるリングを押し込んだ状態とするとロックが解除されてチューブを引っ張る事で抜くことが出来ます。

但し上記図で示した様にチューブ先端がノズルのネジ側端面と接していますので再度チューブを取り付けた際に、この接触面に隙間が出来ない様にする必要がある為、出来ればヘッド側に関してはチューブを外さない方が良いです。

チューブ自体の交換などが必要となった際はチューブ取付時にノズルの端面と接する様に注意して取付を行ってください。

あと使用時間が長い場合、チューブ周囲のリングを押し込んでもロック用の爪がチューブへ食い込んでしまっていて外せなくなっている場合がありますので、その際はノズルを取り外した状態でチューブをノズル側へ押し込むとロックの爪が外れますので取り外す事が出来ます。

上手く外せず継手が破損してしまった場合は、チューブ外径4mm取付ネジ径PT1/8サイズの継手が使用できます。

エクストルーダ側の継手は一般的ではない専用のタイプが使用されています。(Aliexpress等で販売されています)

内部はワンタッチ継手と同じような作りで金属の爪がチューブセット時にチューブへ引っかかる構造となっています(ワンタッチ継手は返しの付いた形状ですが、この継手は爪は中心へ真っ直ぐ向かってます)
チューブへの最終固定は青いU字の部品で行っていますので、この青い部品を引っ張って取り外ししてからチューブ外周部にあるリングを押し込む事でロックが外れますので取り外し出来ます。

チューブ取付時はチューブを差し込んでから青いU字の部品を金属部と樹脂のリング部との間に差し込んで行います。

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エクストルーダ(押し出し機)のテンション調整
フィラメントを送る部分でドライブギア(フィラメントを送る歯の付いている部分)へフィラメントを押し付けるアーム部は横からバネで押し付けている作りになっています。
このバネの調整は左からネジに取り付けられたナットで行われている構造なので、ナット位置が右へ行くとバネが押され押し付け力が強くなりナット位置が左へ行くと押し付け力が弱くなります。

なので、ネジを半時計回りに回転させるとナットはネジから外れる右へ移動しますので押し付け力は強くなり、逆に時計回りに回転させるとナットは左へ移動するので押し付け力は弱くなります。

フィラメントとドライブギアの噛みあいが浅いとフィラメント表面を削ってしまったり空回りしてしまうので、その際は押し付け力を強くします。

但し強くし過ぎるとフィラメントが変形して送り出しにくくなる等の問題が発生しますので強くし過ぎない様に注意してください。

MAGICIANの場合、出荷前にプリントテストされているので購入時は調整しなくてもプリント出来ると思われますので購入時は先ずそのまま使用する方が良いと思います。