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現状でのPxmalion MINIに付いてまとめを記載します。 (一部の問題点は射出成型の部品における精度の問題なので個体差が有ると思われますので全ての製品に同じ問題が有るとは言い切れないです) ・座標軸がLCD及びプリントされたロゴマークを正面として見た状態で無く、LCDを右とした状態で横がX軸、縦がY軸となっていて、更に原点が左上となってしまっている為、プリントされるワークがミラー形状となってしまう(Y軸の原点設定はMINでなくMAXとすべき) ・付属のグリスの粘度が低すぎる。 ・ワークの冷却が無い為、プリント可能なワーク形状の制限が多い ・X軸ガイドシャフトを外して長さを調べると長さが異なっていた(シャフト保持部の取付が斜めになっている) ・X軸ガイドシャフト間距離がシャフト端保持部とスライダ部で差が生じている為、スライダの位置に依っては動きが渋く脱調が発生した。 ・X軸ガイドシャフトは両端が差し込まれただけの状態なのでスライダ移動時にシャフト差込部でブレが発生する場合が有る。 ・Y軸リニアブッシュ内部にグリスが入れられていない(製造時の防塵油程度なので内部へのグリス塗布は必要です) ・Y軸リニアブッシュが入るスライダの穴が狭すぎる為、リニアブッシュのケーシングが変形しスムーズにスライダが移動できない。 ・テスト動作後に薄らガイドシャフト表面に傷が確認出来たので焼き入れ硬度が低い可能性が有る。 ・Z軸スライダのX軸モータ取付側のブッシュが上下で芯がズレている(モータがあることで反対側にあるリブが省略されているので成型時の歪みが大きく出ている可能性がある) ・Z軸のリードとモータ軸を接続するカップリングの穴径が軸に対し広すぎる為、取り付けると偏芯する可能性が高い。 ・Z軸モータ取付位置がZ軸スライダのリードナット位置とそのままでは合わない(樹脂部品の歪みの可能性有り) ・Z軸原点がZ=0側でオートレベリング用スイッチを使用する構造なため、ノズルとベッドが接触する様にレベリング調整されるとZ軸原点スイッチを押し込む状態でノズルがベッドを押し込んでしまう(押し込まれることでベッドを固定するネジ部のスプリングが縮められボルトが動く場合が有りレベリングが狂う) ・X軸及びY軸でスライダの動きが渋いためスライダの移動方向が反転した場合、タイミングベルトの側に反対側が追従しない。(状況によってはスティックスリップの様になる) ・Z軸ブッシュ(モータ側)がキツイ為、昇降に問題が出る ・全てのモータの発熱が大きい(モータドライバの調整必要かも) ・フィラメント切れセンサ起動時のフィラメント引き戻し動作時にフィラメント端が引っかかり引き戻せない場合が有る ・フィラメントスプールを置く物が無いので別途必要 ・4本のモータケーブルが短2本、長2本となっていたがX軸モータ以外はベースプレートに取付くので短3本、長1本の方が良い 主な行った対策 ・X軸スライダブッシュ交換(スティックスリップ低減)、軸端ブラケットアクリル化(軸芯間が狂っていた為) ・X軸ガイドシャフトの長さ合わせ ・Y軸スライダブッシュをLM8UUからDRYLINブッシュ(圧入負荷の影響回避)へ交換 ・Z軸スライダブッシュ交換及びモータ側ブッシュを一つに(スティックスリップ低減、ブッシュ芯ズレ対応) ・Z軸モータ取付穴の拡張(樹脂部品の取付穴を広げてモータ位置調整範囲を拡張) ・Z軸カップリングをリジッドタイプからフレキシブルタイプへ変更(軸芯ズレの影響低減) メーカーへの要望 ・X,Y,Z軸のスライダが仮組状態でスムーズに移動可能であるか位はチェックしてください(^-^; ・できれば出荷前の製品を抜き取り検査として組立しプリントが正常に出来るか確認してください。 2018.08.08追記 フィラメントを交換してから周期的な掠れが発生してしまっていた為、ホットエンド部の詰りで上手く押しだせない状態かと弄っていましたがホットエンドには問題無さそうと判り別の部位を確認した所、エクストルーダのドライブギア内径がかなりプラス気味となっており、モーター軸とドライブギア外周の芯がズレている事が判りました。 PxmalionMINIのエクストルーダは押さえベアリングが固定式なのでドライブギアが偏芯して取り付けられるとガイドベアリングとの間隔が不定となり正常な送りが出来なくなるので、修正必要ですね(プラス気味なフィラメントで間隔が広い状態でもドライブギアがフィラメントに食いつく状態なら送れますけど...)
by ichibey
| 2018-08-07 11:19
| きかい
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